【データで見る】サッカーは何歳から始めるべきか。〜現役Jリーガーのデータに基づく考察〜

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こんにちはStuTです。

今回は、サッカーはいつ始めるべきかということを、現役J1リーガーのデータに基づいて考察してみたいと思います。

データについては、以下のサッカーダイジェストさんの選手名鑑を参考にさせていただきました。

PCブラウザで閲覧している場合、各グラフの右下で全画面モードに切り替えることができますので、見にくい場合はぜひ試してみてください。

各グラフをご自身のサイトで使いたい方は、このサイトに参照のリンクを貼っていただければ自由に使っていただいて結構です(各グラフにはGoogle Analyticsが埋め込んであるので、どのサイトから参照されているのかは全てこちらで把握できています)。

分析サマリー

まずは分析したサマリーをいかに示します。

  • 現役J1リーガーの場合、6歳で始めた人が最も多い。6歳を頂点にして、5歳、7歳と徐々に減少していく。
  • 生まれた年代によって、サッカーを始めた年齢の構成は異なり、昔は小学校以降で始めた選手も一定数を占めていたが、近年の傾向として、7歳以下でサッカーを始めた選手の割合が90%近くまで増えている(始める年齢の低年齢化が進んでいる)。
  • サッカーを始める年齢とポジションは関係がない(体格が求められるGKやCBのポジションは遅くても大丈夫なのではと思ったが、あまり関係なさそうだった)。
  • サッカーを始める年齢が早いと年俸は高くなる傾向がある(極端に高い選手は別にして)。
  • サッカーを始める年齢が早いとユース出身者が多く、サッカーを始める年齢が遅いと大学出身者が多くなる。

データの前提

まずはデータの前提を記しておきます。

サッカーを始めた年齢は全てアンケートに基づくものであるため、正確ではない可能性があります。

また、何を持って始めたとするかは個人によるところがあるため、統一的な指標となりえていない可能性があります。

データの対象は、日本国籍であること、アンケートに回答のあった選手に絞っています(残念ながら、フロンターレとアントラーズの選手はほぼ回答がなかったので、今回の分析対象ではないです)。

サッカーを始めた年齢別の人数

まずはシンプルに何歳で始めた人が多いのかを調べてみました。

6歳が最も多く、そこを頂点として、5歳、7歳と徐々に減少しています。

幼稚園児はさすがに体が動かないので、2歳以下ではとてもその人数は小さくなりますが、早い子だと活発に動けるようになる3歳から始める比率がかなり高くなってくることがわかります。

この辺りは、親が勧めて始める場合と、兄弟がいて兄につられて始める子も多いのかなと想像します。

逆に小学生以降に目を向けてみると、9,10歳で、一段減少し、11歳以降になるとさらにガクッと減少します。

今や情報が溢れ、サッカースクール等もどんどん増えているので、興味がある子はどんどん始めていくのではないかと思います。

また、プロの登竜門となるユースに入るのも、中学校のジュニアユース、小学校のプライマリーとJリーグのチームが存在するので、始めるのが遅れてしまうと、潜在能力があったとしても、そういう環境に身を置くことができず、結果才能を開花できずに終わってしまうということもありうるのかなと想像します。

生まれた年代によるサッカーを始めた年齢の差異

上に書いたように、今は情報が溢れサッカーが始めやすい環境が整ってきているように思うので、生まれた年代によってもサッカーを始めた年齢に差があるのではないかと思い、そのことを調べてみました。

まずは、右上の円グラフで5年ごとの人数構成比を確認してみました。

あまり多くない年代を選んでしまうと偏りが生じてしまいそうな気がしたので、ここではある程度人数が多い、1985-1989、1990-1994、1995-1999の3年代で比較してみることにしました。

下側の図で結果をみると、7歳以下で始める割合が徐々に増えて、1985-1989年代で70%弱だったのが、1990-1994で80%、1995-1999で90%まで増加していることがわかります。

1995-1999の場合は、一部の大学卒業者が含まれていない年代になるため、少しデータに偏りがあるのかもしれないとは思いますが、7歳までに始める人が増えているという傾向はあるのではないかと思います。

7歳以下の割合でみると、どこかが特別に大きくなっているようには見えないので、幼児年代でも体が動くようになった段階でどんどん始めていく傾向が強くなっているように思います。

その要因としては、やはり情報を入手しやすくなったことと、スクール等の環境が整備されてきていることがあるのではないかと思います。

ポジション別サッカーを始めた年齢の差異

次に、体格によってもサッカーを始める年齢に差があるかもしれない(GKやCBは遅く始めても選手になれるのでは)と思い、ポジション別のデータを見てみましたが、あまりポジション別の傾向はありませんでした(グラフなし)。

サッカーを始めた年齢と年俸の関係

7歳以下で始める人が増えてきているということがわかりましたが、次に、始める年齢と年俸の関係について調べてみることにしました。

選手になれたら、それで終わりではなくて、やはりそこで活躍できるかどうかが重要です。ここでは活躍の指標として、年俸(推定)を用いて分析を行いました。

また、活躍度となると、Jリーガーになったばかりの年代だとあまり差がでないと思ったので、ここでは今一番脂がのっている年代である1990-1994生まれの選手を対象に分析を行いました。

下の図に選手のリストがありますが、J1リーガーだと山口選手、柿谷選手など属している年代です。

ここでは、年俸を2000万円単位でカテゴライズして示しているため、1番低いのが青色の2000万未満になりますが、次が赤色の2000-3000万台のレンジになります。

才能溢れる一部の選手は遅く始めても、群を抜く年俸をもらえる選手もいるので(山口選手、10歳から始めて1億はすごいです。ヴィッセルということも大いに関係しているとは思いますが。)、それは一旦検討から外します。

あくまでも一番下から一つ上に上がれるくらいの人がどれくらいいるかという意味でいうと、早く始めたほど、その割合が高くなるということがわかります。

6歳までは、ある程度赤色の割合が維持されていますが、7歳、8歳と進むにつれて、その割合が減り、青色の割合が増えていることがわかります。

このグラフからは、早くからサッカーを始めた方が選手になった後も、活躍できる可能性が高いと考えることができます。

もちろん年俸は所属チームの財力によるところがあるので、一概にこれが正しいとは言い切れませんが、お金があるチームが、強い選手を引っ張ってくるということを考えるとあながち間違ってはいないだろうとは思います。

9歳は人数もそれほど多くないので全て赤になっていますが、これは例外ととらえて問題ないと思います。8歳や10歳での傾向もないので。

サッカーを始めた年齢とプロに入る前の所属カテゴリの関係

最後に、なぜ早くから始めると選手になりやすいのかということ調べるために、サッカーを始めた年齢とプロに入る前の所属カテゴリー(ユース、高校、大学)の関係について調べてみました。

ここでも偏りの少ないであろう1990-1994生まれの選手を対象にしています。

赤色がユース出身者、黄色が高校、青色が大学になりますが、早ければ早いほど、ユース出身者が多い傾向があるように思います。

逆に、始めるのが遅くなればなるほど、大学出身者が増えるという傾向があるように思います。

これらから、早く始めることによりユースに入りやすくなり、それによってプロになれる人が増えるのではないかと想像することができます。

また始めるのが遅くユースに入れなかったとしても大学まで頑張れば、プロになれる道があるということがわかります。

ユースも狭き門なので、プロになるための近道ではあるものの、絶対数としてはそこまで大きなり得ないということも言えそうです。人数構成ではユースと大学が半々といったところでしょうか。

またもう一つわかるのは、高卒選手の割合が非常に小さいということです。

今は、大学出身で活躍する選手も多くなったと感じていますが(A代表だと、長友選手、伊東選手、室屋選手などがいます)、そういう先例もあるせいか、高校で無理にプロを目指すのではなく大学で体を作ってという流れがユースと並んで主流になっているのかなと思います。

プロになれなかったとしても、夢を目指せる環境が大学まで整備されていることは、とてもいいことだと思います。

結論

最後にテーマに対する結論を記します。

結論としては、プロを目指すのであれば、サッカーは、子供の体が動くようになったら、できるだけ早く始める、遅くとも7歳くらいまでを目処にはじめるといいと思います。

その理由は、早く始めることでユースに入れる可能性が高まり、サッカーの上達を早めれる環境でサッカーを続けることができる可能性があるからです。

もちろんこれはプロを目指すならという前提があります。

またデータから得られた傾向をもとに導き出した結論に過ぎないので、例外も大いにあると思います。

どれだけ遅く始めようとも、その人とそれを支える人たちの取り組み次第で、いくらでも未来は変えられるものだと思います(山口選手は10歳から始めてA代表です。)。

どんな形であれ、本記事が、子供にサッカーを始めさせようとする親御さん、自らサッカーを始めようとするすべての人に参考にしていただけましたら幸いです。

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