こんにちは、StuTです。
コロナ情勢もあり、一時はどうなるかと思いましたが、うちの息子も無事小学校生活をスタートすることができました。
今週から息子も夏休みに入っていますが、夏休みの課題で何をやらせようかなと考えていたところ、宇宙好きの息子にちょうどいい、「「宇宙の日」記念 作文絵画コンテスト」というものがJAXAのHPにあったので、今年はそれにトライさせてみようと決めました。
今回は、そのコンテストの概要と我が家の取り組み方を紹介していこうと思います。
コンテストというと結果だけに目が行ってしまいがちですが、私は、コンテストを通して、現時点で息子が興味を持っている宇宙についてどれだけ興味や知識を深められるか、あるいは、こういう課題に対する取り組み方を身に付けることが重要だと思っています。
夏休みの課題選びや、その取り組み方の参考としていただけましたら幸いです。
※画像はJAXA HPより転載。
Contents
コンテスト概要
コンテストの詳細はJAXAのHPをみていただいた方が正確なので、ここでは概要を一覧で記載しておきます。
▼コンテストHP
https://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/16779.html
コンテスト名は「「宇宙の日」記念 作文絵画コンテスト」というもので、毎年JAXAが開催しているもののようです。
無知な私は聞いたことがなかったのですが、「宇宙の日」とは、1992年に文科省と宇宙研が制定したもので、その年にスペースシャトルで日本人宇宙飛行士 毛利衛さんが宇宙に飛び立った9月12日と定めたとのことです。
余談ですが、調べていてこれまた初めて知った事実が一つ。
日本人初の宇宙飛行士は毛利衛さんかと思っていましたが、元TBS社員の秋山豊寛(とよひろ)さんが、1992年の毛利さんより前の1990年にソ連のソユーズで宇宙飛行していたというではありませんか(元々は毛利さんが日本人初の宇宙飛行士となる予定だったそうですが、1986年のチャレンジャー号の爆発事故で、毛利さんの出発が延期されたということらしいです)。
日本人が関わった宇宙のことも何もわかっていないんだなと改めて思いました。
▼Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B1%8A%E5%AF%9B
話を戻します。
このコンテストでは、全国の小中学生を対象に毎年宇宙に関連したテーマを決めて、作文と絵画を募集しています。
応募の締め切りが「宇宙の日」である9/12となっています。
今年のテーマは「50年後の宇宙生活」です。
その他概要は以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
コンテスト名 | 「宇宙の日」記念 作文絵画コンテスト |
テーマ | 50年後の宇宙生活 |
募集作品 | ①作文(手書き) ②絵画(手書き) ③絵画(描画アプリ) |
応募資格 | 全国の小中学生 |
応募上限 | 募集作品①-③ごとに1人1作品まで。 ※「ごと」なので、全ての作品に応募すれば合計3作品の応募が可能。 |
応募方法 | 募集作品①②は郵送か持ち込み。 募集作品③はEメール。 |
応募締め切り | 2020年9月12日(宇宙の日)必着 |
取り組み方
ここからは、我が家の取り組み方を紹介していきます。
息子はまだ小学生なので、今回は絵画を例に記載していますが、作文であっても基本的には同じ進め方で進めると思います。そういう意味では、何かに取り組むための共通のプロセスだと捉えています。
準備:専用のノートを作る
まずは、準備として専用のノートを作ります。
作るというとやや語弊がありますが、我が家では100均で買ってきたA3のスケッチブックを今回のコンテスト専用のノートと決めて使っています。
冒頭に書いた通り、私が考えるコンテストに応募する一番の目的は、子供に興味のある分野をどんどん掘り下げてもらうことです。
その意味では、作品は一度で書き上げるというものではなくて、調査、想像、ブラッシュアップという過程を何度も繰り返しながら、作り上げていくべきだと思っています。
その過程の中でその分野の知識を深め、自分なりの思考を発展させていくことができると思っています。
そういった過程でのアウトプットが複数の場所に散らかっていると、後から見返すことができないので、専用のノートを作ってまとめていくことがいいだろうと考え、これをまずやるべき事として書いています。
一つのことを継続して、完遂することができる環境を整えてあげることが、今の私の仕事だと思っています(息子がもう少し大きくなったら、それを自分でできるように手助けしてあげることでしょうか)。
我が家では、息子の保育園時代の工作品なども、息子の思い出となればと思い、全てとっておいてあるので、このノートもその一つにしようという思いもあります。
想像&創作:とりあえず描いてみる
子供にこんなコンテストがあるらしいよと伝えてみると、すぐにやる気になってくれたので、「鉄は熱いうちに打て」の通り、まずはテーマを聞いて描きたいと思ったことを自由に書いてもらいました。
小1なので、言ったことが正確に伝わってはいないと思いますが、まずは描きたいと思ったものを形にしてもらって、この取り組みをスタートさせるのがいいのだと思っています。
頭でっかちになって、最初から色々考えさせすぎると、結局嫌になっていってしまうと思うので。
お子さんの年齢にもよりますが、少なくとも小1の息子に対しては、ひとしきり褒めちぎって初日を終えました。
本来は、ここで何パターンも思考を発散させることができれば良いと思うのですが、今回は小1であまり膨らまなかったので、それは次回以降にやりたいと思っています。
↓今回息子が最初に書いてくれた絵です。
調査:現状をインプットする
続いては、調査フェーズとして、現状をインプットする作業に入ります。
これがこのコンテストに挑戦する過程での最も重要な過程の一つだと思っています。
今回は「50年後の宇宙生活」がテーマなので、以下の書籍を参考に、現状で見えている宇宙計画をインプットしていきます。
※図鑑は持っているので、今回のテーマの内容によりフォーカスされたものを選びました。
※参考にするものは、本だけではなく、ウェブサイトの情報でもいいと思います(今となってはそちらの方が最新かつ膨大な情報がありますから)。
自由に発想することも、子供が興味をもち、新しい思考を生み出す事に繋がるとは思いますが、それだけでは足りないと思います。
一方で、現代の科学も自由な発想だけで進化してきたわけではなく、先人の知恵や成果の上で自由に発想する事で新しい世界を築いてきたのだと理解しています。
息子はまだ小1なので、一つ一つを正確に覚えることもできませんし、それをやる必要はないとも思いますが、最低限今見えている宇宙計画について、そのイメージを持っておくことはとても重要なことなのだと思っています。
打算的に考えると、主催者側の狙いもそういったところにもあるのだろうと感じています(コンテストを通して、いろいろ勉強してくださいと)。
さて、少し本の内容を紹介しておくと、これは今回の課題にはもってこいの本でした。
来年以降も、宇宙の未来を考えるような同様なテーマが出題されることを考えても、次年度以降も参考にできる書籍だと思います。
目次構成は以下の通りです。
- アルテミス計画2019-2033
- これからはじまる宇宙プロジェクト2019-2033
- 宇宙探査の超基本
- いまも運用中の宇宙プロジェクト2019-2033
- 現役商業用ロケット図鑑
本の作りとしては、ページ単位で何年に計画されている計画かが書かれていますし、また、ほぼ全ページに写真がメインコンテンツとして散りばめられているので、ページの見方さえ教えてしまえば、小1でもイメージアップしていくことができるものだと思います(文章を読んで理解を深めるためには親のサポートは必要にはなりますが)。
お子さんが宇宙に興味があるのなら、是非とも買ってあげて欲しい書籍だと思いました。
この本によれば、2033年には、人類が火星に到達する計画があるとのことなので、今回のテーマではる、今から50年後の宇宙生活を想像するのであれば、最低限火星以上の話を描いていく必要があるだろうと思っています。
参考:過去の作品を見る
このステップは、少し筆が止まったときや、新しい切り口での考え方、表現方法を考えさせたい時に、やっていることです。
他のコンテストでもそうかと思いますが、毎年開催されているようなものだと、大抵過去の受賞作品がWeb上にアップされていることが多いです。
今回のコンテストでも以下のページに過去作品が列挙されているので非常に参考になります。
▼過去の受賞作品
https://fanfun.jaxa.jp/topics/contest_gallery/
今回息子には、絵画に応募させようと思っていますが、この工程では作文の過去作品も合わせて見せています(読み聞かせ)。
絵だけだとどうしても、ストレートに視認できてしまうので、それにつられてしまうことが多分にあるのではないかと思っています(一方で、色んなものを学び取って欲しいと思っているので、一時的な真似はむしろウウェルカムだとも思っています。)。
作文は文章をイメージ化していく必要があるので、一定のお題の中でも子供のオリジナリティが出しやすいのかなとも思っています。
作文の部の受賞作品は、小学校高学年から中学生の作品が多く、受賞作品だけあって、しっかり楽しめる内容になっているものが多いです。
一人で見せてもつまらなくなってしまうこともあるだろうと思ったので、iPadで文章を映しながら私が読み聞かせを行っています。
余談になりますが、何かをインプットしていく時、読み聞かせは非常に重要な手法だと感じており、息子が話を聞いてくれなくなるまでは、色んな本を読み聞かせて行こうと考えています。
↓過去の作文を読み聞かせしたら、自分でも書いてくれました。
ブラッシュアップ:全体像およびそのパーツを精緻にする
次は、全体の構成や構成する各パーツの要素を精緻にしていく作業です。
ここでは、最初に描いたオリジナルを、書籍や過去作品から得た知識と照らし合わせて、全体像およびそのパーツ一つ一つをブラッシュアップしていきます。
専用ノートを用意しているので、1パーツを1ページ全部を使って描いていきます(大きく使って、細部にまで拘って描いて欲しいという思いがあります)。
具体的には、宇宙に行くための宇宙ロケットを、宇宙服をきた宇宙飛行士を、図鑑や上の書籍の情報を元に細かく描くということをしています。
それぞれについてこの部位は何かとか、なんでこの色にしたのか、なんでこの形にしたのかなど、できたものに対して対話を通して説明させるようにしています。
そうすることで息子自身の思考をさらに深いものにしたり、私の持っている知識や考えを刷り込むことができると思っています。
刷り込みというと聞こえが悪いかもしれませんが、図鑑、書籍、TV番組、親など色んなところからの刷り込みがあった時に、それらを全て組み合わせたら、それは立派なオリジナルだと思うのです。たとえそこまで行かなくて、刷り込みを刷り込み通り表現できるだけで、学習という側面では合格だと思っています。
↓全体像の一つとして描こうとしている宇宙ロケットをブラッシュアップして描いたものです。
仕上げ:全体像の中にパーツを当てはめて完成させる
ここまできたら、あとはパーツを全体構成に当てはめて、完成させる工程です。
絵を描く場合、色の塗り間違い等で少し最終系が変わっていくこともあるかと思いますが、正直これを描くまでの工程でコンテストに参加することの意義は全て達成されていると思うので、最後は楽しく大きく書かせてあげればいいかなと思っています(ここは我が家もまだやっていない工程です)。
宇宙を描くとなると背景が暗くなるので、最初に一面を黒で埋めてしまうとその上に他のパーツを描くのは難しくなってしまうので、ある程度色を塗る順番は考えてもいいかもしれないですね。
最悪の場合、コンテストでどう評価されるかを気にしなければ、一面暗くした上に、別の紙に描いたパーツを貼っていってもいいのかなと思っています。
もう一手間:コメントをしっかり書く
絵画の部でも、作者の言葉として、1~2文程度のコメントをつけることができます。
コンテストで賞をとることが目的ではないとしつつも、せっかく勉強したことがあるなら、1~2文の中にそれを表現してあげられると、審査者への印象も良いのかなと思っています。
小1が書いたコメントに「アルテミス計画」なんて言葉があったら、ちょっと「おっ」って思いますよね。
小学生の画力だと甲乙がつけがたい場合、そう言ったコメントの部分で差をつけることができるのかなと思っています。
他に気になったコンテスト
今回は、夏休み期間も短いので、上の一つで行こうと思っていますが、もう一つ気になったコンテストがあったのでここに紹介しておきます。
それはGoogleが主催しているキッズAIプログラミングコンテストです。
▼Google キッズAIプログラミングコンテスト
https://campaigns.google.co.jp/kids_ai/
このブログでも何度か取り上げたビジュアルプログラミングのScratchとGoogleが提供するAIモデルを用いたプログラミングコンテストです。
我が家でもScratchは触らせていますが、これはチームでの参加も認められているので、高学年以上がチームを組んで参加するコンテストになるのかなと、勝手に思っています。
こちらの申し込みの締め切りは、8/31 AM11:00なので、今からでもやらせてみたいと思う方は是非上のページから詳細を確認いただければと思います。
今回紹介したJAXAおよびGoogle以外の小学生コンテストは以下のサイトに情報がよくまとまっていたので、こちらも参考にしていただければと思います。
▼その他のコンテスト一覧
https://oyako-event.com/post-1713/
まとめ
今回は、小学生の夏休み課題としてお勧めしたい、「「宇宙の日」記念 作文絵画コンテスト」を紹介させていただきました。
また、それに関して我が家の取り組みも合わせて紹介させていただきました。
取り組み方の各プロセスについては、どのコンテストでも使えるものではないかと思っているので、夏休み課題に取り組む際の参考になればと思います。
コロナの状況下で、簡単ではない情勢ではありますが、夏休みでは、いつもの勉強とは違う、子供たちの興味をより掘り下げていくような活動ができるといいのかなと考えています。