こんにちは、StuTです。
今回は、お子さんにサッカーを習わせたいと考えている親御さん向けに、何歳から通わせるのが良いのかについて意見を書いていきます。
我が家では、息子を昨年幼稚園クラスからスクール(※)に通わせており、現在は小学校1年になり、U-8(1,2年合同)クラスに参加しています。
※マリノスサッカーアカデミーに通っています。
スクールに入る前は、私が毎週公園で教えていましたが、その状態で入ってスクールをどう感じたのかだったり、スクールと同時に入った地元クラブチームとの活動との違いだったり、実体験を通して感じた点などを紹介できればと思っています。
Contents
(前提)サッカースクールの種類
昔はサッカースクールというと、種類などはなかったのだと思いますが、近年はYoutube等から火がついたのだと思いますが、個人技(主にドリブル)に特化したスクールが誕生しています。
ここでは、そういった個人技に特化したものではなく、従来からある一般的なサッカースクールについて意見を述べていきます。
また、もう一つ重要な点は、サッカースクールはあくまでも塾のようなもので、対外試合をするようなチームではないということです。
みんなそれぞれのチームに所属しながら、スクールでさらなるレベルアップを目指すという感じです。
サッカースクールの費用と練習時間
実際利用しているのは、マリノスサッカーアカデミーだけですが、スクールを検討する際にいくつか近隣のものを調べていたので、相場感を理解していただくためにも、それ以外のスクールの金額も紹介しておきます(横浜のスクールだけですが、地域における若干の差はあれど、他地域でもある程度の参考にしていただけるのではないかと思います)。
スクールによって異なるところはありますが、頻度としては、週1回から週複数回コースがあり、複数回になるほど費用は割安になっていきます。
以下に紹介している費用は、2020年週1回コースの金額を記載しています。
最新および詳細情報は、各スクールHPでご確認いただければと思います(表の後にリンクを記載しています)。
スクール名 | クラス | 費用 | 練習時間 |
---|---|---|---|
マリノスアカデミー | 幼児 | 8,250円 | 60分 |
マリノスアカデミー | 小学校低学年 | 8,250円 | 90分 |
横浜FC | 幼児 | 6,000円 | 50分 |
横浜FC | 小学校低学年 | 7,500円 | 60分 |
YSCC | 幼児 | 4,400円 | 60分 |
YSCC | 小学校低学年 | 5,500円 | 90分 |
シュート | 幼児 | 5,500円 | 60分 |
シュート | 小学校低学年 | 7,700円 | 80分 |
■各種スクールへのリンク(私の近隣地域のものなのでご参考までに)
・マリノスサッカーアカデミー
https://f-marinos-soccerschool.com/
・横浜FCサッカースクール
https://www.yokohamafc-school.com/
・YSCCサッカースクール
https://yscc1986.net/school/
・シュートサッカーアカデミー
https://www.shoot-academy.com/
・クーバーフットボールアカデミー
https://www.coerver.co.jp/soccer_school/
・バディーSC
http://bsc-buddy.jp/publics/index/81/
・SCH
http://www.sch-fc.com/index.php?id=51
・FUTURO
http://www.jfutsalclub-futuro.com/
サッカースクールでやること
まずは、幼児クラス、U-8クラスでやっていることの概要を簡単に記載しておきます。
クラスは、大きく前半と後半に分かれています(幼児クラスでも、小学生クラスでも同じです)。
時間的には前半5-6割、後半5-4割といった感じです。
前半では、主に基礎練習を行います。
止める、蹴る、運ぶを年代に合わせ、色んなシチュエーションを想定して練習していきます。
幼児クラスだと、まずは目の前の人に向けてしっかり蹴るとか、転がってくるボールをゴールに蹴り込むのような感じです。
小学生クラスになると、オフェンスとディフェンスを交互に回しながら、パスを使いながら相手を崩したり、敵を背負った状態でのボールの受け方だったり、試合での場面場面を想定した練習を行っていきます。
後半は試合です。
基本的には、前半でやったことをプレーに組み込めるように意識させてプレーさせます。
時間もたっぷり取られるので、2-3チームでどんどん試合を回していきます。
実体験からの考察
メリット
サッカースクールに通わせるメリットとして感じているのは以下の通りです。
- 漏れなく、子供にあったレベルでサッカーを学べる。
- 対人プレーに慣れることができる(ボールや人へのアグレッシブさ、逆にプレッシャーがかかる場での強さなど)。
- 試合の中での動きに慣れることができる(ルール、攻守の切替、スペースを探す動き、スペースを潰す動きなど)。
- ゴールや勝つことの喜びを感じることができる。
- 選抜(強化)クラスの試験を受けられる。
- 選抜試験に受かれば、強化クラスでより質の高い(厳しい)指導を受けられる。
- (独自にチーム活動があるスクールの場合)選抜試験の情報をいち早く漏れなく入手できる。
1については、当然といえば当然なのですが、昔がどうだったのかは正直わかりませんが、カリキュラムとしてかなり整備されてきているのかなと感じています。
Jチームのサッカースクールといえども、近年は先の個人技に特化したスクールや、海外チームのスクールも誕生しているので、運営側もかなりの危機感を抱いてやっているなというのを肌で感じています。
最終的には、Jユースのチームに選手が集まるとはいえ、スクール側も事業として取り組んでいるので、そこで人が集まらないのは問題があるのだと思います。
さらに、最近だとYoutubeでも、幼児クラスの練習方法なども上がってきていたりするので、運営側も常により良い練習方法などを模索しているようにも感じています。
息子の場合、4歳頃から私と公園でボールを蹴り始めていたので、実際にスクールに通い出した時には、基本的な止める蹴るは、クラス内でも1,2を争うレベルだったかなと思います。しかし、私としては、私の気付く範囲の練習しかできていない気がしていたので、体系的に漏れなくサッカーを学べるという点は、改めて利点の一つだと感じました。
2,3,4についてが、サッカースクールに入る最も大きなメリットかなと思っています。
やはり、サッカーは仲間がいて、相手がいて成り立つスポーツなので、私とやる公園サッカーだけでは補いきれない部分がありました。
実際に、相手がいないところではボールをうまく扱える息子でも試合になると、なかなか試合に関与できないということも、スクールに入った当初はよく目にしました。
どうしても人やボールに対して強くいけずに、ボールの近くにいるけどボールをさわれないというような、見ている方としてはヤキモキするような展開が多々ありました。
その点、昔からいる子たちは、どんどんボールに絡んでいくし、相手のボールにもどんどん足を出していきます。
この辺は、息子の個人特性ということ以上に、やはり対人プレーや試合の中での動きというところでの慣れが大きいのだろうなと思っています。
複数人が集まって、紅白戦とはいえ、実際の試合形式で勝った負けたを経験できるのは、スクールに通う最も大きなメリットなのだろうと思っています。
地元のサッカークラブに所属する場合でも、サッカークラブが週末開催なのに対して、スクールは平日開催なので、両方あったほうが子供の経験値や技術の定着という点で大きな差がついていくと思います。
5,6については、より上のレベルを目指すという意味でのメリットになります。
通常クラスでも上述の通り、大きなメリットがある認識ですが、一般的なサッカースクールでは通常クラスとは別で、より専門的で厳しい(精神的な部分も含む)指導が受けられる強化クラスというものが存在します。
基本的には、強化クラスに参加するには選抜試験があり、通常クラスに参加する者のうち、それに受かったものだけが、その指導を受けることができます。
そういう意味で、スクールに参加していることで、選抜試験を受けられることになりますし、それに受かれば追加料金が発生するものの、より高度な指導を受けることができるというところにつながっていきます。
7は、スクールそのものの活動ではないですが、実際に対外試合を行う選抜チームへのセレクション情報を漏れなく得られるというところがメリットかと思います。
マリノスでも、マリノスプライマリー(ジュニアユースの一つ下(小学生)カテゴリ)というチーム(くどいようですが、スクールとは別)があります。
言うなれば、Jの下部組織としてプレーするためのセレクション情報が漏れなく得られるということです。もちろん、それらの情報はHP等で公開されますが、細かく見ていないと見逃してしまうこともあるので、そこを漏らすことがないというのはメリットの一つなのだろうと思っています。
デメリット
サッカー面でのデメリットに関しては正直ないです。
金額的にも、大体相場通りという感じだと思います。
デメリットがあるとすれば、小さな子であれば、親の送り迎えが必要になるということでしょうか(親側の負担)。
小学校2年までのU-8クラスでも、ほぼ全員が親の付き添いありで参加しているように思います。
この辺りは、おじいちゃん、おばあちゃんがいれば話は別ですが、そうでなければ、両親のどちらかが仕事を調整して参加する必要があるのは、やはり大変なところかなと思います。
メリデメを踏まえて始める年齢について
実体験を通して、感じたサッカースクールのメリデメを述べてきましたが、結局のところ何歳から始めれば良いかということですが、基本的な考えは早ければ早いほど良いというのが大前提として感じているところです。
以前、全J1リーガーのサッカーを始めた年齢を調査しましたが(詳細は以下のリンク)、サッカーを始める年齢は年々低くなっている傾向があり、サッカーを始めた年齢別の割合では、6歳がトップ、ついで5歳という分布があるということが見えています。
▼【データで見る】サッカーは何歳から始めるべきか。〜現役Jリーガーのデータに基づく考察〜
https://mouseamazing.com/2019/11/22/post-1299/
その意味では、親側の都合がつけられるのであれば、サッカースクールに通うのも早くから始めておいて良いのではないかと考えています。
逆に、費用や労力も含めて考えた時に、費用対効果という意味で最適なタイミングはいつかということで言うと、7-8歳(小学生低学年)くらいなのかなとも思っています。
これは若干の個人差はあるとは思いますが、やはり言葉(インプット)を理解する部分や、体を自由に動かす(アウトプットする)部分で、幼児だと少し難しいところがあるのかなと感じてもいます(下に親の注意点としても書きますが、見ているこっちがイライラしてしまうこともあるのが事実です。)。
今もU-8クラスに通っていますが、2年生でも、少し始めたのが遅いのかなと見えた子も数ヶ月後には、見違えるようなプレーをできるようになっています。
それは、インプットを理解し、アウトプットできる力がついてきているために、始める時期が遅かったにしても成長力が高まっているからだと思っています。
もちろん、何を始めるにも遅すぎるということはないと思っていますし、また近年のサッカー界でも、ユースに入るだけが近道ではなく、大学を経由したプレーヤーが即戦力として活躍しているというのも事実としてありますので、スクールについてもできるだけ早く始めることをおすすめしつつも、サッカークラブでサッカーを始め、本人がやりたいというのであれば、いつからでもスクールを含めて経験値を高めるということをしてあげて良いのかなと思っています。
親御さんに気をつけて欲しいこと
まずは、始められるなら早めに始めるということが本記事の結論ではありますが、その場合に親御さんに気をつけていただきたいことを書いておきます。
これは、何を隠そう私が散々やってきてしまっていることですが、それは、できないからと言って怒りすぎないことです。
やはり、早く始めれば始めるほど、言葉の理解や、アウトプットの質に限界があります。
ただ、特別な場合を除いて、ほとんどの場合、それは時間の経過と共に解消していきます。
私の息子も、これまでできなかったことが急にできるようになったり、同じチームに所属する早生まれの同級生も、1年になりたての時は、体が動かなかったのに、最近は動きの質がみるみる変わってきているのを目の当たりにしています。
小さい分、嫌になってしまうとずっとぐずって、親も子もどんどん不機嫌になって、負のスパイラルに陥ってしまいます。
そうやって思い詰めると、親としても、才能がないのかとかすぐに見切りを付けようとしてしまうことがあり、最悪の場合、子供の選手生命を親が断ち切ってしまう(辞めさせる)ことにもなりかねないと思っています。
これまで、息子や周りの子供の成長を見てきた中では、その時期で才能など見えるはずもなく、できないところは時間とともに解消していくものでもあるので、できないからと言って怒りすぎず、むしろできたところを声に出して褒めてあげて子供をその気にさせ、できていない部分は、自分と一緒に練習するときの練習に加えるなどして改善を図るのが良いのかなと思っています。
また、一方で私が思っていることは、怒らないからと言ってインプットしないのではなく、伝わらないかもしれないけど、インプットはし続けたほうが良いということです。
正直なところ、子供たちが言った事をどこまで理解できるのかは、言ってみないとわからないところがあります。
その場合、親が勝手に判断して、何も伝えなければ、本人が自力でその考えを持てない限りずっとその考えにはたどり着くことはできませんが、言ったことがその時は理解できなくても、時間が経つに連れて自分で消化できていくと、自分自身でたどり着くよりも早くにその考えを身に付けることができるようになります。
またYoutube等でもU-7やU-8の動画をみていると、子供ながらのお団子サッカー(ボールに人が密集するサッカー)ではなく、大人のようにコートを広く使ったサッカーをできているチームもあるので、レベルや環境の差こそあれ、低学年でもある程度のことは理解し、実践できるようになっていくのではないかと考えています。
効果を高めるために
最後に、スクールに通うことの効果を高める方法の一つを紹介しておきます。
これは、至極当然のことではありますが、やはり個人練習です。
ゲーム形式の練習の中でできなかったところを、しっかり家に帰って個人練習することです。
スクールにしても、クラブチームにしても、できることは全員に対して画一的な指導です。
細かい部分について、一人一人に教えていくことはできません。
実際にゲームをしてみると、様々な場面場面で課題が見えるので、そこをしっかり家に帰ってから個人で練習していくことで、次に練習の機会が会った時には、そこを正しいやり方に修正し、定着をはかりつつ、新たな課題を探していくことができます。
我が家の場合、毎日晩ご飯を食べた後の10分間を家の中での練習に当てたり、クラブの練習がない週末の朝近くの公園で練習したりしています。
それだけでも、少しずつ変わっていく姿をみられているので、より高みを目指すのであれば、スクールを通して見えた課題をしっかり個人で解決していくという事を試してみていただければと思っています。
まとめ
今回は、サッカースクールを何歳から始めるべきかという事について、我が家の実体験を踏まえて意見を述べさせていただきました。
結論としては、早ければ早いほど良いとは思いつつも、費用対効果という意味でベストな時期という意味では、言葉を理解し、体を自由に動かせるようになる小学校1、2年生くらいというところでまとめさせていただきました。
本記事が、お子さんのサッカースクール利用を考える方々の一助となりましたら、幸いです。