こんにちは、StuTです。
今回は大学生や若手社会人の方に向けて、社会人10周年を迎えた私がもっと早く知っていればよかったなと思う人生設計の一つ「FIRE」について紹介していきます。
FIREとは、簡単に言ってしまうと、経済的に、会社の給料に依存するのではなく、自らの資産で自立することによって早く会社を辞めて、好きな暮らしをしようという考え方です。
FIREの考え方を知る前までは、仕事が辛いなとか、家族やプライベート優先したいなとか思うことがあっても、働くことを前提に転職サイトでより良い待遇の仕事やよりやりがいを感じる求人を探していましたが、FIREではそもそも働くことからリタイアしようという考え方なので、とても新鮮でした。
仕事を始めたら、定年まで仕事だけなのかなと思ってましたが、FIREを実現できれば、より自由な人生設計ができるなと思いました。
FIREは一朝一夕でなし得るものではないので、早い段階からこの考えに触れて、計画していくことが大事だと思います。
前半では、私がなぜFIREに行き着いたのかというところを、後半ではFIREに向けての実現方法と計画の立て方についてもお伝えできたらなと思います。
本記事が、皆さんが今後の人生設計を考えるきっかけになれば幸いです。
Contents
私がFIREの考えに行き着いた背景や理由
まず、私がFIREに行き着いた背景や理由を記載しておきます。
皆さんの年齢次第では、あまりピンとこないもあるかもしれませんが、家族を持ち、コロナでテレワークが常態化した状態で私が感じたもので、今後似たように感じられるものもあるのかなと思っています。
テレワークの普及により家族との時間や自分の時間について考えるようになった
きっかけはコロナでテレワークが普及したことだと思っています。
それによって家族の時間や、自分の時間を持てるようになり、それらの時間を大切にしたいなと思うようになりました。
また、これが本来あるべき姿で、これまでが異常だったとも思いました。
個人的には、コロナ前の働き方には戻れないだろうと思いますし、できればFIREして働くこと自体をやめたいと思うようになりました。
30代後半になって、バリバリ働くのがキツくなった
二つ目の理由は、年齢を重ねることによって、体力、気力ともにバリバリ働くことが難しくなったからです。
入社6年目くらいから自分がプロジェクトリーダーになってプロジェクトを回すようになりましたが、自分のマネジメントの悪さもあったとは思いますが、結局自分の体力を削ってプロジェクトを運営していたところがありました。
流石に30代後半になると、プロジェクトごとにそれを繰り返すのもしんどくなっていきました。
このしんどいと感じることが強くなった理由には、一番目のテレワークの普及によりこれまでの働き方自体に疑問を感じ始めたというのも大きく関わっていると思います。
大事にしたいものがあるのに、それができないのに、他のことに気力と体力を割けなくなったという状況かなと思っています。
FIREしたら私がやりたいこと(参考までに)
FIREしたら私がやりたいことを参考までに書いておきます。
やりたいことは人それぞれなので私のやりたいことに共感はないと思いますが、いざ仕事がなくなったら、本当に好きなこと、会社勤めの人ができないであろうことに時間を費やせるということを感じてもらえたらと思っています。
私がやりたいことは、シニアリーグのサッカー選手になることです。
それもできれば海外でできたらいいなあと思っています。
これまで長い間生きてきましたが、私にとってはサッカーをしている時が一番楽しい時間だなと感じています。
私は、大学のサッカーサークルで初めてサッカーを始めたくらいなので、現状大してうまくもないんですが、仕事がなくなり、時間ができれば日々トレーニングに費やしてリーグ戦にも参加できると思っています(シニアリーグにもレベルがあるので)。
そして、元々海外にすごく興味があって、家族みんなで海外に移住してみたいなとも思っています。
そんなことができるのも、仕事がないからだと思うので、仕事をしていたらバカじゃないと言われてしまうようなことも、FIREすることによって実現できてしまうと思っていただけたらと思います。
FIREの定義
さて、ここではFIREの定義について簡単に説明しておきます。
これまで冒頭で少し説明しただけでしたが、FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略語です。
それぞれの単語の意味は以下の通りで、経済的に独立して、早く退職することを意味しています。
- Financial 「財政上の」「金融の」
- Independence 「独立」「自立」
- Retire 「退職する」「引退する」
- Early 「早い」「早く」
経済的独立の度合いについては、FIREとして定義があるわけではないと思っていますが、可能性としては、余生を生き抜けるだけの資金を貯めるパターン(以後の運用なし)と、今後資産を運用していくことで、毎年必要な支出分を運用利益で賄えるだけの元手を作るパターン(以後の運用あり)の2パターンがあります。
しかし、前者はそれだけの金額を貯める時点で多くの時間がかかってしまうので、Retire Earlyになりません。
現実的なところでは、後者のパターンがFIRE実現の方法になると思います。
よって、FIREそのもの自体は、引退後豪遊しようというところを謳っているわけではなく、今後毎年かかるであろう金額を運用で賄えるだけの元手を貯めようという考え方だと、私は認識しています。
いくら貯めればいいのかの考え方については後述しますが、家族形態など無視して、ざっと金額のイメージだけもってもらうと、5,000万~6,000万くらいかなという認識です。
FIREの実現方法
FIREを実現する方法は、現実的なところだと「投資」一択だと思っています。
外資証券会社のトレーダーにでもなれれば、給与収入だけでFIREを実現できるかもしれませんが、そんな人かなり限られますよね。
大半の方は一般的な給与水準の中で、徐々に給与を上げていくという流れに乗ると考えると、FIREできるだけの金額を貯められるのは、やはり「投資」になるという結論です。
一昔前では「ブログ」や「アフィリエイト」で副業してというやり方も人気があったとは思いますが、今ではかなり市場が飽和しており、安定収益に繋げるのは難しいと考えています(実際私のブログもマイナス運用なんです泣)。記事を書くのにも、調査含めてかなり労力がかかります。
「投資」と言われても、未経験の方には、どんなものがあって、何から始めればよいかわからないところもあるので、ここでは私のお勧めの投資手段をお伝えします。
FIREに適した投資の種類としては、以下の通り、プロにお任せする投資種類と、自分で運用する投資種類があります。
■プロにお任せの投資種類
投資種類 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
投資信託 | ・投資の専門家(ファンド)に資金を預けて、ファンドが資金を運用。その投資益を出資者で分配。 ・安定はするが大化けはしない。 |
ローリスクローリターン |
不動産投資信託(REIT) | ・これも投資信託の一種だが、ファンドの投資先が不動産に限られるという投資商品。 ・ファンドが運用するので安定的であるという特徴は、投資信託と変わらない。 |
ローリスクローリターン |
■自分で運用する投資種類
投資種類 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
株式投資 | ・自らで株を選定し、自分のタイミングで売買を行う手法。 ・売買差益を狙う買い方と、配当金と狙う運用方法がある。 |
ハイリスクハイリターン |
外国為替証拠金取引(FX) | ・外国為替を取引して、売買差益と利子を狙う買い方がある。 ・レバレッジを効かせて、資金の10倍、20倍等での取引も可能。その分利益も10倍、20倍になるが、損失も10倍、20倍になる。 ・ロスカットに注意。 |
超ハイリスクハイリターン |
不動産投資 | ・実際の不動産を購入して、家賃収入や売買差益を得る投資手法。 ・元手が多く、その資金を集めるのに多くの時間がかかってしまう。 ・専門知識が必要。 |
多額の元手が必要。回収に時間がかかる。 |
この中で、私が特におすすめしたいのが株式投資です(私も株式投資を実施しています)。
特徴にも書きましたが、一般的な特徴としては、ハイリスクハイリターンであるものの、自分で運用ができるので慣れてくればリスクは限りなく抑えられるものだと思ってい流からです。
もし、保有銘柄の株価が下がっても、上がるまで持ち続けていれば良いのです(投資の細かいテクニックになりますが、下がった時こそ買い増す時です)。一時的な含み損にはなりますが、そこで売らない限り損失にはなりません。
また、FIRE以降も、元手から年利数%で運用をしていかなければいけないことを考えると、自分で運用できるようになっておくに越したことはないかなと思っています。
結局のところ、FIREとは資産運用しっかりやりましょうということなのかもしれませんね。
自分で運用するタイプのFXと不動産投資については、それぞれ以下の点がリスクかなと思っています。こちらも参考にしていただけたらと思います。
■外国為替証拠金取引(FX)のリスク
- 利益もレバレッジがきくが、損失もレバレッジが効いてしまう。
- 自動ロスカット(元手以上のマイナスが出る前に、自動で売られてしまうこと)があるため、損失が自動で確定されてしまう。
- いろんな要因で相場が変動するので正直読めない。
- ※実際に私も投資を始めたころにトライしていましたが、1年で100万円がなくなってしまいました。
■不動産取引のリスク(というより難点)
- 売買には専門知識(不動産の良し悪し、適正価格、売買手数料)が必要。
- ※私も住宅ローンで戸建を購入しましたが、不動産売買に関する適正性に関する不透明感は今でも晴れていません。
- 元手が多く必要な上に、毎月の家賃収入がベースになるため回収に時間がかかり、FIREには不向き。
FIRE実現の計画の立て方
この章では、FIRE実現のための計画の立て方、考え方について書いていきます。
基本プロセスは以下の4ステップです。
- 年間の支出額を算出する。
- 年間の積立金の目標額を決める。
- 年間の運用利率を決める。
- 積立金の合計に運用利率を掛けて年間支出額を上回る期間を算出する。
これらを以下SpreadSheetのような表で整理していくとわかりやすいです。
一応私の場合を例に入力しているのでGoogleアカウントを持っている方はご参照ください。
▼計画表の参考
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1UhIMahz57Rvlehf8nriliJjHSTfwiXm7AVIYmGrlAsc/edit?usp=sharing
見られない方用に、画像だけは以下に貼り付けておきます。
まずは、一つ目のステップですが、今後も同じ生活水準を維持するために必要な年間支出の合計額を算出します。
これには、将来的に必要になるであろう支出を含めて考える必要があります。
具体的には、現状の支出(光熱費、携帯代、食費、衣類、趣味等にかかる金額)に加えて、住宅ローン(これは家賃と捉えてもいいかもしれません。)、妻子の生活費、保険料など全ての出費を含めます。
私の場合は、奨学金の返済もあるので、それを含めて考えると、私、妻、息子一人で年間約540万という数字になりました。参考にしてもらえればと思います。
続いて、年間の積立金(投資資金として追加していく金額)の目標値を定めます。
これは、入社年度にもよると思いますが、無理のない金額を考えてください。
私の場合は、入社10年という社歴の甲斐もあり、なんとか年間100万くらいは追加で投資に回せるかなと思っているので、それをベースに計画を作っています。
今後それが150万になるとか、200万になるとかは希望的観測でしかないので、加味していません。
続いて、それらの金額を毎年運用していく想定の利率を決めます。
投資が初めての場合は、試行錯誤しながらになるので、最初は3%から5%くらいを目標値として設定しておくといいかもしれません。
私は直近の実績から10%くらいはいけるかなと思っているので、目標値として12%をセットしてみました。
最後に、毎年の積立金も含めた累計での資産額(運用額)から、想定利率を掛けたときに最初に決定した年間支出額を超える年を見出します。
私の場合は、表の通りなので、2035年に運用額が4,852万になり、年利12%をかけると年間支出の540万を超えることになるので、その年が私がFIREできる年になるということになります。
どれくらいの支出を見込むのか、どれくらいの利率を達成できるのか、ということによって、いつFIREできるのかが変わってくるので、ぜひご自身の場合で試してみてもらえればと思います。
Googleアカウントを持っている人は、上のフォーマットをコピーして使えるかもしれないので試してみてください。
私の場合、開始が38歳からなので、53歳でのFIREとなり、特にEarlyな感じはしないですが、22歳からこれを初めていれば、40前にリタイアできる人もいるのかなと思うので、早くから計画をたて実行していくことが大切かなと思っています。
まとめ
今回は、これから社会人になる人、あるいは、社会人になって間もない方向けに、私がもっと早くから知っていればよかったなと思うFIREという考え方を紹介させていただきました。
働き続けるのではなく、働くことをやめる、それを実現可能にする方法で、プライベートを含め、仕事以外でも人生を楽しみたいと思っている方にはもってこいの考え方だと思うので、興味がある方はぜひ実践してみてください!
本記事が、皆様の人生設計の一助となりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。